・丈夫で長持ち、着せ替えやすい。
・色柄、レースなどのデザインが豊富でかわいい。
・自分の手で一つ一つ丁寧に作る。
チョコメロのドール下着は、この3つを大切にして作られています。
チョコメロが初めてドール下着を作ったのは、2004年。スーパードルフィーの下着のパンツでした。この時ブラはなく、パンツだけ。
スーパードルフィーをお迎えしたのは、単純に人形が好きだったから。かわいいな、と思って、お金貯めて秋葉原に買いに行きました。
初期子のナナをお迎えしたんですが、デフォルトで付いてきたパンツがあまり可愛いと思えなくて、それなら自分で作ろうと思ったのが最初。
ピンクや赤の水玉柄で作りました。かわいく出来たと思ったので、ヤフオクに出品したのが、今考えたらディーラー活動の第一歩でした。
2005年からはドールズパーティーにディーラー参加を始めて、ホームページで通販も始めました。
そのうち、「パンツとお揃いのブラも欲しい」とリクエストをいただいて作ったのがこちら。
2005~2007年くらいです。キャミソールもチョコメロです。
パンツやブラを作る上で重要視したのは、気軽に着せ付けられる、ルームウェアのような心地よい物。
ドール向けだからこそ実現出来る素材の使い方を研究して、ゴムレースを活用するスタイルを作り上げました。
ずっとスーパードルフィー向けの下着やお洋服を作ってきたんですが、2011年に急にスランプに陥ってしまい、それまでのように思い通りのものを作れなくなった気がして、ミシンの前に座るのも苦痛になってしまい、あまり通販もせず新作も出せなくなり、今までのお客さんが離れていってしまった気がしてますます落ち込んで作れない…という時期がありました。
そんな時期に、いつも合体でイベント参加していた、おしゃれ良い子堂さんに、ドルフィードリームの中古の素体を譲っていただいたのを機に、これからDD向けの下着を作ろうと決めました。
正直、ドルフィードリームはそれまであまり興味がなかったのですが、実際に実物を目の前にしてみたら、可愛い!笑
派手なオモチャみたいな柄が多いチョコメロの下着セットが、絶対似合う!と思い、早速型紙を作って、2012年にはイベントで販売を始めました。
この時は、まだSD向けに作っていたのをDDサイズに直しただけで、今とは少し雰囲気が違っていました。
画像の通り、ブラのストラップは太く、ブラのホックはまだ存在しておらず、足を通して着せ替えする仕様でした。
SD向けで長年販売してきた実績があったにもかかわらず、DD向けにした途端、知名度もないし、こういう下着は今までなかったので受け入れられず、全く見向きされませんでした。
当時求められていたのは、人間用のかっちりした形のミニチュア版か、布面積の小さいセクシーな形状のものでした。
だから、チョコメロの、オモチャみたいな派手な色柄、そして人間用の物とは違う形の物は、多くのユーザーさんにとってただ見慣れない物だったのだと思います。
イベントで大量に持っていっても、ほとんど売れずそっくりそのまま持って帰ることが何度も続き、辛すぎてもう辞めてしまおうか…と何度も思いましたが、ドールつながりの友人に「諦めず作っていけば、チョコメロ下着が良い物だと分かってもらえる時が来る」と言ってくれた言葉と、また、かわいいと言って買ってくださる数少ないユーザーさんの存在を励みにして、次こそは、と作り続けました。
イベントでは、「あ、下着だー」と見に来てくれても、近くで見たら、「うん、なんか違うね。」「こういうのじゃないんだよ。」と口にして去っていく人が何人もいました。
「何が違うんだろう?」と悩みながら、地道に改良していきました。
ある人に「肩紐は細い方が華奢な雰囲気が出て、かわいさが増すのでは」と言われてハッとしました。
ドール用の肩紐に最適な素材を探し続けて、やっと見つけて作ったのがこちらです。
「着せ替えやすさ」を追究すると、ブラにホックは必須なのですが、この時はまだ最適な素材が見つけられてませんでした。(それまではホックがなくアンダーが繋がった状態なので、足を通して着せ替えするしかなかった)
スプリングホックや、スナップボタンで試作してみるも、不自然な厚みが出たり、扱いにくい、見た目が美しくない…。
ある時人間用の下着を観察していたら、ストラップを繋ぐ「ゼットカン」を見つけて、これだ!と思いました。
ゼットカンなら、チョコメロ下着の特徴であるブラアンダーのゴムレースの幅に合わせて自然に取り付けられるし、着せ替えする時、不器用な方でも比較的扱いやすく、厚みも出ないし、パーツの形状もドールの肌に傷を付けにくい。
ブラの肩紐が細くなり、ホックも付いた頃から、だんだんイベントでも購入してくださる方が増えてきました。
パンツのクロッチ、ブラのフロントホックも、お客様からのリクエストで誕生しました。
クロッチとは、パンツの股の部分の内側に布が二重になった部分のことですが、見えない部分のため、正直、そういうリアルさはそれまで重要視してませんでしたが、リクエストをいただいて、確かに付いていた方が良いと思い、研究してクロッチを付けました。
フロントホックは、イベントで偶然隣に配置されたディーラーさんに「フロントホックの物があったら欲しい」と言われて、フロントホックもかわいいと思って試作を繰り返して完成しました。
フロントホック仕様のブラを元に、ベビードールなども作れるようになりました。
改良を繰り返し、諦めずにイベント参加していくうちに、2015年頃には徐々に買ってくださる方が現れ、少しずつSNSや個人ブログでレビューしていただけるようになり、チョコメロ下着に興味を持ってくださる方が増えました。
ほとんど売れず泣きそうになりながらイベント会場を後にする日々から、約4年。
とうとうブース前にチョコメロ下着を買い求める行列が出来るようになり、チョコメロといえばドール下着だと、多くの人に言ってもらえるようになり、現在に至ります。
今でも、「着せ替えしやすく丈夫でかわいい」は変わってません。
丈夫さや見た目のかわいさを追求して、見えない部分も改良し続けています。
ゴムレースの使い方や、ゼットカン、クロッチやフロントホックetc…
完成した物を一目見れば、「こういうパーツを使えばいいのか」「こういうのが売れるのか」と簡単にコピー出来る物かもしれません。
でも、その完成形に至るまでは、何年も試行錯誤を繰り返し、たくさんの人からのリクエストやアドバイスも元になっているし、新しいもの程、ユーザーに受け入れられるまでは、何年もかかります。
チョコメロ下着の、ゴムレースにゼットカン、ジグザグ縫いのコットン素材の下着セットは、今ではドール下着のひとつのスタイルとして当たり前のものになったのではないでしょうか。
誰の真似でもなく、自分で最適なパーツを探し、試行錯誤し、自分の頭で考えて出来上がったのがチョコメロ下着だから、これからもプライドを持って、自分の手でひとつひとつ丁寧に、丈夫でかわいいをモットーに作り続けていきたいと思います。
初めてドールをお迎えして18年…。
ドールつながりや、ディーラー活動で大切な出会いがたくさんあり、大切な友達もできました。ドールに出会わなかったら、今の自分はないと思います。その感謝の気持ちが活動の原動力のひとつになってます。
コロナでイベント参加は控えていましたが、4/17ドールズパーティーに、2年半ぶりに参加します!
たくさんの可愛いドール下着を販売します!
ぜひブースに遊びに来てください。